静岡県と山梨県にまたがる富士山は、「富士は日本一の山~」と歌にうたわれたように、3776メートルの日本最高峰。日本人なら一度は登ってみたいですよね。汗をふきふき必死の思いで登った後の爽快感、見渡すばかりの峰々、そして神々しいまでのご来光(朝日)。富士山の魅力はたくさんあります。

富士登山で私が思い出すのは、北アルプスや南アルプスなど多くの山と少し違い、植物はおろか、木さえほとんど存在せず、石がゴロゴロとしているばかりの山肌です。河口湖からのルートだったのですが、遠くから眺める姿の美しさとはまた違う荒涼とした様相にちょっと戸惑ったものです。また、登りながら、頂上を目指す登山客の延々と続く長い行列を見渡すことができるのも、また富士山ならではでしょうか。見上げた先に続く果てしない登山客の列、でも下を見れば自分の後ろにまた長い行列が出きていて、それはまさに自分が登ってきた道のりの証。見上げてはため息をつき、見下ろしては元気づけられる、そんなことを繰り返しながら登った記憶があります。だからこそ、登りきった時の充実感は言葉には言い表せないほどなのです。

まさに下界を見下ろすかのような、別世界が広がる富士山。是非みなさんも体感してください。そこで、富士山に登る4つのルートを登山口別に紹介したいと思います。

◎富士宮口ルート
新幹線からのアクセスがよく、関西方面から訪れる人には最も便利なのがこの登山口。自動車で富士山スカイライン(無料)を走って新5合目まで行き、そこから歩いて約5キロと、登頂まで最短コースで登ることができます。それだけに勾配がきつく、高い山に慣れていない人にはちょっと厳しい。途中から、富士山の側火山である宝永火山の火口を見ることができます。

◎御殿場口ルート
登山客が少ないので、登山道の混雑に巻き込まれないのがうれしいルートですが、登りが長くて健脚向きです。下山道の7合目から新5合目までは、1707年の噴火で積った火山灰や砂による火山灰地ができていて、「大砂走り」と呼ばれています。

◎須走口ルート
5合目辺りは、富士山では珍しい樹木帯が広がっていて、高山植物などの自然観察も楽しめます。八合目で河口湖口ルートと合流します。御来光は7合目以上で見ることができます。

◎吉田口・河口湖口ルート
山梨県側にある唯一の登山口です。車に乗れば、富士スバルラインで5合目までいっきに登れるため、4つのルートでは一番登りやすいコースです。富士山に気軽に近づけるとあって、この5合目まで車で乗りつけた後、トンボ帰りする人も少なくありません。特に夏には避暑みたいな感覚で来る人も多いですね。直通バスがあるので、登山する人も便利です。でも、人気コースだけに週末は富士スバルライン(有料道路)から渋滞することもあるので、時間には余裕を持って出掛けるのが賢明です。



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